SATELLITE OFFICE 有限会社タッチ

“テレワークをフル活用して柔軟で戦略的な事業展開を目指す”

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本社オフィス

有限会社タッチ

本社所在地
名古屋市名東区
代表者
代表取締役 田島秀和
従業員数
25人
事業内容
IT全般(システム開発、保守サポート、企業研修、ホームページ作成、クラウド導入、 パソコン、周辺機器の販売)
URL
https://www.touch.co.jp

サテライトオフィスの活用状況

現在、東名阪地域に6拠点のサテライトオフィスを設置し、テレワークを軸とした事業運営を行っている。社員は、業務の状況、顧客へのアクセスなど、必要に応じてどこのオフィスも利用ができる。生産性向上と働く人のモチベーションをあげる柔軟な働き方を8年間追究してきた。

形態
専用型 (愛知県(名古屋市、岡崎市、豊田市)、東京都、神奈川県、大阪府に設置)
利用人数・頻度
拠点ごとに2~5名・週3~5日
対象職種
全職種
利用開始時期
2014年11月
利用のきっかけ
職場拠点の新設/移設
利用の効果
社員の時間外の削減/働く意欲、定着率の向上/出張経費の削減

経営者インタビュー

INTERVIEW

代表取締役社長
田島  秀和 様

サテライトオフィス導入の経緯についてお聞かせください。

 2014年、日本マイクロソフト(株)のデジタル化・クラウド化の見学の機会があり、そこで出会ったクラウド技術に衝撃を受けました。中小企業にとっても生産性向上を目指したテレワークは将来の新しい働き方になると確信し、試行錯誤しながらテレワークを軸とした事業経営に舵を切りました。
 同年、クラウドソリューションの新規開拓のため、従前より岡崎市に構えていた常設オフィスとは別にサテライトオフィスを開設しました。その後、事業拡大に伴い、関東・関西にも拠点を広げ、現在は関東2拠点、関西1拠点、愛知県内3拠点でサテライトオフィスを構えて事業運営を行っています。この間、事業内容の変化とともに計10回もサテライトオフィスの移転をしています。
 サテライトオフィスでは、クライアントの電話サポートやリモートサポートが主体ですが、その地域在住社員の通常のオフィス業務全般を行っています。

10回も移転されたということですが、移転しやすいのもサテライトオフィスのメリットと思います。サテライトオフィス施設を選択する際の留意点などがありましたらお聞かせください。

 一般的には、立地・利用時間などの利便性、仕事のしやすい雰囲気、機密保持、コスト(費用対効果)などが要件になります。我々の場合、PCサポート事業で顧客PCの修理等が発生するため、その作業ができるところという要件が必要でした。
 また、事業動向による利用社員数の変動を見据えた一人あたりのコスト算定、立地場所によるコスト差なども検討材料になると思います。施設によっては、お試し利用ができたり、利用規模に応じたステップアップメニューがあったりするなど、コストを抑えられるサービスを提供しているところがあるほか、1契約で複数拠点での利用が可能な施設など利便性の高いサービスを提供しているところもあります。

愛知県内にとどまらず、広範囲にサテライトオフィスを展開されていますが、県内のサテライトオフィスの特徴として感じられることがあればお聞かせください。

 愛知県内の場合は、関東、関西と比較すると活用規模はまだまだ小さく感じます。関東・関西では、地方企業が中央進出のためにサテライトオフィスを設置するケースが多いですが、愛知県内ではそのようなケースはまだ少ないと感じます。その分、県内でサテライトオフィスを活用しているのは、新規事業の開拓を目的とした企業や個人事業主・起業家が多いように感じます。
 また、車による移動が主体のため、名古屋市都市部を除いた地方都市では、駐車場のあるサテライトオフィスは必要要件と思っています。弊社の場合は、県内各地で業務を行っていますので、県内スタッフが集まりやすい拠点として県内の中央にある岡崎市にサテライトオフィスを設置しました。

テレワークの導入・運営にあたって、工夫された点または留意しなければならない点についてお聞かせください。

 テレワークに対しては、いろいろな経営者から生産性が上がらないのでメリットは少ないと、我々がサテライトオフィスを設置した当時から言われてきました。マネジメントやコミュニケーションの方法、そしてモチベーション維持や向上など様々な障壁があるということはわかっていますが、なによりそうした課題の解決策を考える、試行錯誤することが重要と考えています。
 事業をテレワーク中心で行くと決めた時、最初に誰からやるかを考えました。まずは経営サイド、幹部職が取り組む。幹部職がテレワークを始めて、出てきた課題をどう解決するのかを試行錯誤しました。
 結果として、社員ひとりひとりの環境に沿った働き方のメニューの提供や、実績ベースの評価など具体的な規則への落とし込みができるようになってきました。これらは現在進行形で常に見直しをしながら進めているものです。

今後取り組む課題・展望等があればお聞かせください。

 テレワーク主体でやってきて、対面の重要性を再認識しています。
 特に評価の面です。実績評価などある程度数値化できるものもありますが、最後は対面での対話が必要と感じています。思いや考えを伝え合うのは、最終的には対面でないと難しいと感じます。
 また、コロナの影響で研修などのオンライン化が増えてきました。しかし、オンライン研修は社員の習熟度が見えにくい。チャット等で「理解できた」と返信を受けても、本当に理解できているのか度合いがわからない。社員育成はたいへん重要なテーマですので、これは課題と感じています。

利用者インタビュー

INTERVIEW

ITサポート事業部
  西 廣則 様

サテライトオフィスで対応する業務はどのような内容ですか

 主に岡崎市にあるサテライトオフィスを利用し、お客様との電話打ち合わせ、Web会議、リモートサポート対応、クラウド環境設定などほぼすべての業務を実施します。

サテライトオフィスを利用することで効果があったと感じられることがあれば教えてください。

 自宅が近いので通勤時間が大幅に削減されました。さらに移動時間など不要な時間が削減され、業務本来の目的に対する集中度が上がったと思います。都心に向かう必要がなくなり、人が多くいる場所を避ける事ができ、新型コロナの感染リスクを最小限にできています。
 また、ある企画の打合せをオンラインで画面共有しながら議論をした際、どうしても意思疎通がうまくいかない事がありました。その時は、急遽対面での打合せに切り替えて解決できたことがありました。その時の状況に合わせて最適な働き方が選択できるので、問題解決のスピード感が上がります。

サテライトオフィスを利用することで支障があったと感じられる点があれば教えてください。

 同僚との直接的なコミュニケーションは取りにくくなった感じは受けます。その分、チャットや音声通話をフル活用するようになりました。
 また、「モノ」の移動が伴う場合、搬送荷物の授受がうまくいかないケースがあります。オフィスに誰もいない時は荷物が受け取れなかったり、業者等が誤って別のオフィスへ荷物を届けたりといったことがあるため、荷物を確実に受け取ることができるよう工夫する必要があります。

サテライトオフィスの活用等についてご意見がありましたらお聞かせください。

 サテライトオフィスを活用した柔軟な働き方により、スピード感を重視した働き方を意識するようになりました。今までにない課題も出てきますが、その解決が達成感につながり、より仕事へのモチベーション向上につながると感じています。

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